二日目の今日は、ちょっと、テンポが悪く、いまひとつでした。
終わってから、役者たちと話すと、「いやあ、二日目だよねえ」となりました。
「なんだ、日本でも、『二日落ち』っていう嫌な言葉があって、初日がよかった時に、二日目にデキが悪くなることがあるよ」と言うと、ステーブが、「こっちでも、セカンド・デイ・ブルーなんて言うよ」と教えてくれました。なんだ、これも、世界共通なのね。(たぶん)
ラシャンは、「昨日は、ハイパー。今日は、チェーホフだったね」と絶妙のたとえをしました。
といって、もちろん、最低の水準はちゃんとクリアしているので、そんなに問題ではないのですが。
今回の写真は、副舞台監督のマリーです。
ケイコの初日から、ずっとつきあっているスタッフは、マリーだけです。そして、なんと信じられないことに、劇場で、すべてのキューを出します。
音楽も照明も、です。
ふだん、ブッシュ・シアターは、照明のキューが50ぐらいの芝居が多いのに、今回の『トランス』は、190ぐらいあって、マリーに謝っています。なおかつ、音響のキューもたくさんあって、そのたびに、マリーはスイッチを押すのです。
もし、ブッシュ・シアターに見に来ることがあったら、一番後ろの客席の上手の端に、小さなブースがあって、そこにマリーはいます。
芝居が終わったあと、一言、「マリー、グッド・ジョブ!」と言ってあげてください。シャイな女性ですが、きっと喜びます。
さて、明日はいよいよ、プレス・ナイトです。この芝居の運命が決まります。まだまだ、やることは一杯あるのです。