通しは、すこぶる快調に進みました。混乱していた俳優も、見事に立ち直りました。
僕も、なぜ、詩を言うのか、最後、トランスは、どのように’論理的’に展開するのかを、必死で説明しました。
みんな、「ああ、メイク・センス」とうなずいてくれました。
よかった。絶望しなくて。よかった。死ななくて。
まあ、こんなこともないと、異文化バトルといえないのでしょうが、なるべくなら、ない方がいいですからね。
詳しくどんなことがあったのかは、そのうち、たぶん、本にします。このスペースだと書き切れないので。
とりあえず、15分の休憩を入れて、2時間10分でした。
で、見に来たブッシュシアターのプロデューサーは、「あと、10分、切れるといいわね」と微笑みました。
通しが終わったあと、演出補のサラとドラマターグのトニーも、いろいろとアドバイスしに来ました。
演出家をやっていて、通しの終わったあとに、ここまでいろんなことを言われるのは、初めての経験です。こっちは、劇場が作品を認め、提供するので、劇場側のプロデューサーや芸術監督の発言権が強いのです。
ま、そんなに自分の実感と離れた指摘がなかったので、まあ、一安心。
で、写真は、バレーボールで今日もアタックを続けていた演出補のサラと、重鎮、ドラマターグ(戯曲の翻訳の時に、イギリスの文化をふまえたアドバイスをする人)のトニーです。
通しが終わって、ほっとした瞬間に撮りました。