原田「偶然なんです。 ワールドトレードセンターのビルにいた人も、 イラクの街にいた人も、 ピョンヤンの街にいた人も、 みんな偶然なのに、 偶然、死んで、 偶然、僕は生きている。 それが申し訳ないんです。 ちっぽけで何の才能もない僕が、 偶然生き延びていることが、 ものすごく申し訳ないんです。 もし、ここが攻撃されて死ぬなら、それも偶然です。 生き延びるのも偶然です。 でも、人間の盾になって、初めて申し訳なさが少し薄れたんです。 僕、人間の盾になって、やっと眠れるようになったんです」