そんなわけで、17年ぶりに『朝日のような夕日をつれて』を上演することにしました。
お世話になっている紀伊國屋ホールさんの50周年に相応しい演目はなんだろうと考えた結果です。今から29年前、初めて紀伊國屋ホールで上演した作品でもあります。 いったい、どんな『朝日~』になるのか、僕自身が一番、わくわくドキドキしています。
大高は「おもしろそうじゃん」と言い、小須田は「やるんでやんすか。そうでやんすか」と応えました。藤井隆さん、伊礼彼方さん、玉置玲央さんの素敵な三人を迎えて、2014年版の『朝日のような夕日をつれて』は、夏、開幕です。
あなたを待つという事。
あなたに待たれるという事。
待つことは幸福なのか。
待つことは不幸なのか。
待つことをやめるのは難しい。
しかし待つ事を忘れるのはたやすい。
つれないそぶりを見せるのはたやすい。
つれないそぶりをやめるのは難しい。
待たれている事は楽しい。
待たれていない事は恐ろしい。
ゴドーは一体どんな顔で登場すればいいのか。
人生をつぶすのはたやすい。
暇をつぶす事は難しい。
ルービック・キューブを忘れる事はできる。
しかし宇宙を忘れる事はできない。
愛を信じる事は可笑しい。
手ざわりを信じる事は悲しい。
淋しさは愛に似ている。
理解は別れに似ている。
連帯は孤独に似ている。
救済はナイフに似ている。
夢は髪の毛に似ている。
そして「朝日のような夕日をつれて」は何者にも似ていない。
1981年5月15日~5月17日:早大大隈講堂裏特設テント
1983年2月18日~2月23日:池袋・シアターグリーン
(ウィンターフェスティバル’83参加)
1985年2月2日~2月6日:紀伊國屋ホール
/7月22日~7月28日:紀伊國屋ホール
1987年7月22日~8月17日:紀伊國屋ホール
/8月21日~8月23日:名古屋・フレックスホール
/8月26日~8月31日:大阪・近鉄小劇場
/9月5日~9月10日:札幌・本多劇場
1991年2月21日~3月24日:紀伊國屋ホール
/3月24日:スタジオ・アルタ【クローズド・サーキット】
1997年1月27日~3月2日:紀伊國屋サザンシアター
/3月12日~23日:大阪・近鉄小劇場
/3月27日~3月31日:札幌・道新ホール
/4月4日~4月7日:福岡・大野城まどかぴあ